「要素について」

このセクションでは、(JATS タグセットの一種である) ジャーナル公開用タグセットとXHTMLに基づいた表モデルにおける各要素について説明します。OASIS Exchange CALS 表モデルに基づくタグライブラリは: http://dtd.nlm.nih.gov/options/OASIS/tag-library/19990315/index.html
から入手できます。
このタグライブラリの要素は、タグ名(要素種別名)のアルファベット順に記載されています。タグ名は、タグ付き文書、DTD フラグメントとスキーマ、およびソフトウェアによって使用される、機械可読な短い名前です。たとえば、<p> というタグ名は、(段落) という名前の要素に用いられます。
各要素は個別の HTML ページで記述され、ページの見出しには要素のタグ名と、より説明的な名前が表示されます。残りの要素記述ページでは、要素の特徴とその使用法について説明します。ページ内のセグメントは常に以下の順序で表示されます。ただし、すべてのセグメントが必ず存在するわけではありません:
定義 (セグメント名はありません)
要素の説明です。つまり、その要素を定義し、またその使用法に関する情報を提供することがあります。これは正式な辞書的な定義を意図するものではなく、要素とその使用法に関する情報を提供するためのものです。
備考
要素に関する追加情報、類似または対照の要素の説明、または要素の使用方法の説明を提供します。(下に説明のある関連要素も参照してください。)
「変換上の注意点」やその他の技術的な注意点は、特にこのタグセットで書かれた文書と他のタグセットの文書で書かれた文書をマップする、たとえばこれらタグセット間で変換したり、このタグセット文書から製品を作成したりする、技術者のための率直な、時として極めて技術的な、指示です。一般の読者にとっては技術的すぎるので、必ずしも理解する必要はありません。
「オーサリングの注意点」はこのスイートのタグセットに基づいてでジャーナル記事を執筆する著者のための指示です。
「実装者の注意点」はこのスイートに基づいて DTD またはスキーマを作成または保守する人のために書かれた指示です。
関連要素
現在の要素に関連する他の要素に関する情報です。たとえば、<def-list> は、ラベル (オプション)、表題 (オプション)、用語とその定義の見出し (たぶん)、1 つ以上のコンテナ要素 (それぞれ 1 つの用語とその定義からなる)、そしてしばしば埋込み定義リストなど、多数の要素を含むことができます。このような要素間の関係をよりよく理解するために、それらのすべてに関する情報が、「関連情報」 セクションとして各 <def-list> の子要素の説明の中で記載されています。
属性
属性を取り得る要素においては、このセグメントにそうした属性のアルファベット順のリストが記載されます。各行は、1 つの属性の識別情報が含まれています。すなわち、その属性のタグセットにおける名前と、より長い、説明的な名前です。各属性は、このタグライブラリの Element セクションの次の Attribute セクションの各項目にリンクされています (日本語訳はまだありません)。
コンテンツ・モデル
XML 構文におけるその要素の宣言のコピー、すなわち要素の「内容」です。よく用いられる一連の要素では、“%name;”のような形の変数エンティティを含むことがあります。正式の XML (DTD) 構文に詳しくない利用者には「拡張コンテンツ・モデル」、または「記述方法」のセグメントの方が分かりやすいかもしれません。
拡張コンテンツ・モデル
XML 構文におけるその要素の宣言のコピー、すなわち要素の「内容」ですが、全ての変数エンティティの値が記述されています。該当する要素が含むことができるすべての要素とその組み合わせが直接表示されています。
記述方法
この記述は、要素の「内容」、すなわち要素の内部にあることが許される内容についての英語の説明です。このコンテンツ記述では、「コンテンツ・モデル」および「拡張コンテンツ・モデル」において、XML 構文で説明されたと同じ情報が平易な英語で記載されています。たとえば、ある要素はテキスト (「テキスト、数字、または特殊文字」) のみ、あるいは他の要素 (たとえば表題と段落など) のみ、またはテキストと他の要素の両方を組み合わせて含むことができる、などの説明が記載されます。ある要素が他の要素を含む場合は、その名前がここにリストされます。
この要素は以下の要素内に含むことができます:
このタグライブラリには、各要素をどこで使用できるかに関する情報を提供する完全なコンテキストテーブルが含まれています。このセグメントには、該当する要素に関連するコンテキストテーブルの部分が記載されています。該当する要素を含む可能性がある (要素が使用される可能性がある) すべての要素がアルファベット順に記述されています。これはある要素が他のどんな要素を含むことができるかを記述したモデル記述を逆にしたものです。
用例
該当する要素の用法を示す、タグ付き XML 文書の抜粋です。通常、要素は文脈内で、周囲の要素を合わせて表示され、該当する要素要素は太字で強調表示されます。