<rb>

Ruby Base Text (ルビの対象テキスト)

この要素は、ルビ注釈 (<ruby>), の構成部分の半分であり、この中には最少 1 文字からなる叙述テキストが含まれる。このテキストに対してルビのテキスト注釈 (<rt>) が適用されます。

備考

ルビとは何か: ルビのテキスト注釈とは、叙述テキストに現れる文字、語句、または名前に適用される、典型的には短い注釈です。ルビの注釈には、例えば、発音のための助言、翻訳上の注意、意味上の注釈、などがあります。日本語においては、たとえば、ルビは漢字の対象テキストに対して「ふりがな」(通常ひらがなを用いる) として用いられます。中国語においては、ルビは「ピンイン」(中国語の音をラテン文字で表す音声記号) として、また韓国語の一部の名前にも用いられます。画面表示や冊子体では、ルビの注釈はしばしば対象テキストの上に表示したり、対象テキストの後にカッコに入れて表示したり、あるいは縦書きテキストの場合はテキストの右側に表示されたりします。
NISO JATS ルビの構造: <ruby> は文書の叙述テキストを (ルビの対象テキスト <rb> 要素内に) 含む行内ラッパー要素であり、ルビの注釈を (<rt> 要素内に) 伴います。

属性

コンテンツ・モデル

<!ELEMENT  rb           (#PCDATA %rb-elements;)*                     >

拡張コンテンツ・モデル

(#PCDATA | bold | fixed-case | italic | monospace | overline | roman | sans-serif | sc | strike | underline)*

記述方法

この要素は以下の要素内に含むことができます:

用例 1

../graphics/ruby2.png
   ...

<p>... 畿内や西日本一帯では<ruby><rb>麦</rb>
<rt>むぎ</rt></ruby>を<ruby><rb>裏</rb><rt>うら</rt></ruby>
<ruby><rb>作</rb><rt>さく</rt></ruby>とする二毛作が普及していった。
...</p>
...   

用例 2

../graphics/ruby-scotland-yard.png
   ...

<p>... あの<ruby><rb>ロンドン警視庁</rb>
<rt xml:lang="en">Scotland Yard</rt></ruby>は霧の中に隠れていた。 
or
あの<ruby><rb>ロンドン警視庁</rb>
<rt xml:lang="ja">ろんどんけいしちょう</rt>
</ruby>は霧の中に隠れていた。 ...</p>
...   

用例 3

   ...

<p>In the midst of the document text, we find:
<ruby><rb>多武峰</rb><rt>とうのみね</rt></ruby>, 
and yet another example:
<ruby><rb>汉</rb><rt>hàn</rt></ruby>
<ruby><rb>字</rb><rt>zì</rt></ruby>.
</p>
...